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2008年 08月 18日 ( Mon)
iconicon重松清さん 『 ナイフ 』icon 読了。
ホントは別の本を買おうと考えてたんですけど、たまたま「セブンアンドワイ」を覗いて、あれこれと面白そうな本を探してたら目に留まったのよ。

重松清さんの作品は、何年か前に『 疾走 』iconを読んだきりで・・・これが2冊目。
『 疾走 』iconはホントに「辛い」とか「苦しい」とか、そういう感情がこっちにまで流れてくるような作品で、もう一度読みたいようで読みたくないような気分にさせる作品だったのね。

『 ナイフ 』iconも感情の面で言えば同じような気持ちになるような作品だけど、コッチのほうがユルイですね。

「ユルイ」というのは適切ではないでしょうけど、『疾走』と比較してってことですからね?
『 ナイフ 』iconは5話収録の短編集なのね。
そのどれもが 「いじめ」 をテーマにしたもの。

舞台は小中学校になってて、今のいじめの凄惨な様子が「そこまで書かなくても・・・」と思わせるほどにハッキリと描写されています。

個人的に好きだったのは、1話目の『ワニとハブとひょうたん池で』 かな。
いじめを「ゲーム」や「ストレス発散」のようなものだと割り切って、ある日突然クラス全員が敵に回ってしまっても、「悪いんだけど、死んでくれない?」と言われても・・・絶対に自殺なんかしないと強く振舞う女の子のお話。 同時に彼女とは逆の弱い女の子も出てきて、なんとも比較しやすい感じでw

『エビスくん』 も結構好きかな。
惨たらしいいじめって感じじゃなくて・・・なんかこう、いじめる理由ってのが他の作品とはちょっと違ってね。 ああ、そういう理由でかぁ・・・ってなんか読み終えたあとにホッコリしちゃうわ。
それでもエビスくんのやったことは、やられたほうにすれば当時は凄く辛い経験になってしまったと思うけど、この作品の「被害者」はあまりにイイ子で、酷い行為とヒドイと思わせない部分もあった。

『キャッチボール日和』 が、いじめの内容は一番酷かったんじゃないかなぁ。
読みたくなくなります。
これはいじめの現場が舞台ではなく、いじめられている子の家族と、いじめを傍観している子の話って感じですけど。
ほんの一部に描かれた「いじめの内容」の部分を、飛ばして読みたくなるんです。
実際にこんないじめを受けたら、ホント自殺とかしちゃう子が続出したって不思議じゃない。


いじめがテーマになった作品ばかりを集め、読むに耐えないような酷い部分もあるけれど・・・それでもひとつひとつのお話のラストは、「明るい」の。
だからどんどん読み進めちゃうんだけど。
子供たちだけではなく、いじめを中心に、子供、親、教師・・・と人間が絡まっていき、それぞれが「いじめ」に向ける姿勢を描いてます。
恐らく、子供の目線でいえば「大人たちは何もわかっていない」といいたくなるいじめへの大人の対処が浮き彫りにされているのではないだろうか?

この作品は子供たちでも理解しやすく読みやすい作品だと思うし、親や教師の立場の人間に言うならば「読んでおくべきだ」って感じかな?
いじめられている子供の気持ち、少しはわかると思うから。
大人が「良かれ」と思っているコトだって、子供は「やめてくれ」と思っていたりもするんだから。

子供たちが読むにしても、いじめをリアルに考えるキッカケになると思う。
いじめられている子の心なんか、いじめてるほうはきっとわかってないでしょう? いじめでどんな風に人が傷つくのか、追い込まれていくのか・・・それを考えるキッカケにして欲しいよ。
残り少ない夏休みの間にでも、いかがでしょう?w

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セブンアンドワイ
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