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2008年 03月 29日 ( Sat)
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クリムゾン・ルーム先日、左の仮綴本を頂くという、とっても嬉しい機会に恵まれました(*ノェノ)キャァッ
読書好きの私としては、発売前の本・・・しかも興味のある本が頂けるなんてのは、筆舌に尽くしがたい喜びを感じるのですよ(*´σー`)エヘヘ

この本のタイトル、画像を見ておわかりでしょうけども…
クリムゾン・ルーム』と言います。 ちなみに、訳すと「深紅の部屋」ですね。
4月の上旬にサンマーク出版からの発酵が予定されており、現在予約受付中になっている本です。
著者は高木敏光さん。 そして物語の主人公もまた、高木敏光さんなんですよ、コレ。

ところで、高木敏光さんって? と思う方もいらっしゃるでしょうね。
実はこの『クリムゾン・ルーム』というのは、本よりも先にゲームで有名なんですよね。
彼一人の手で開発されたこのFlash版「CRIMSON ROOM」は、2004年1月に密室脱出ゲームの火付け役として初めてネット上に公開されたものであり、アクセス数はなんと累計5億という恐ろしい数字。 世界各国からのアクセスが確認されていて、尚且つめちゃめちゃ大人気の話題のゲームなの。
また2006年には携帯電話用コンテンツとして主要3キャリアで配信が開始され、2007年にはニンテンドーDS用ソフトとして一般発売もされているそうですから、皆さんも何らかの形で一度はこの紅い部屋からの脱出を試みたことがあるのでは?

私はというと、このゲームを以前ブログ友達に紹介してもらって挑戦したことがあるんです。
気が付くと、深紅の天井と深紅の壁、青いドアのある部屋に閉じ込められている。 窓がヒトツと、小さなタンス。 その上にCDコンポがあり、部屋の端にベッドがひとつ。
その部屋の中から色々とアイテムを探し出し、そのひとつひとつを使って脱出方法を導いていくんだけど・・・私、何度挑戦しても脱出出来なかったんですよil||li _| ̄|○ il||l

この仮綴本を頂いたとき、「もしかしたら、読んだら攻略できるか?!」なんて期待を持って読み始めたのは言うまでもありませんΣ(ノ∀`*)ペチッ

追記から感想を書かせてもらいますが、若干ネタバレな感じになってしまってますので、そこをご了承の上、お付き合い頂ければ幸いです。
ネタバレレビューを読む前に、本作を読みたい方は、後々読んでくれればと思います○┓ペコ
ちなみに・・・小説「クリムゾン・ルーム」公式サイトも宜しければご覧クダサイ。

実際に本を手に取って、読み始める前の気分の昂揚。
話題のゲームの書籍化ということで、嫌が応にも期待は高まりますからね。

読み始めた第一印象は、あまり良くは無かった。
何しろ冒頭でいきなりの圧迫感。 そして、主人公が自分の排泄物を口にするという記述があったから。 前後もわからずにイキナリのそれに、若干の嫌悪感を覚えたのですよ。

けどね、最初の印象はイマイチだったものの…読み勧めていくうちに、物語にのめりこんでいくのがハッキリわかったの。
ひとつは物語の舞台が地元北海道だったということ。
札幌とか、ススキノとか、知った場所が登場することで凄く身近に感じたの。
それから思ったのが、実在の人物を主人公にしていることから、この物語のどこまでが実話で、どこからがツクリモノなのか・・・夢と現の狭間のような感覚で読み進めることになるだろうことを覚悟下さいなw

冒頭の圧迫されるようなシーンのあとは、そこに至るまでの経緯に入る。
最初の1ページから最後の一文までが面白いという本はそうそう無い。 それは重々承知しているので、勿論最初の部分は物語の登場人物やその人を取り巻く環境なんかを理解するために読む。
『クリムゾン・ルーム』の主人公、高木敏光さんは「クリエイター」。
ゲーム開発を手がける人間ではあるが、作品中での彼は既にクリエイターとしてではなく、会社では管理職に就き、あまり仕事に納得はしていない。 自分の才能の限界を感じているという感じだろうか? 創作現場を離れたことで、恵まれた生活をしているにも関わらず荒んでいく彼を見ていると、とても恵まれているわけではない私としては、ちょっと「我侭な男」という印象を持ってしまう。

そんな荒んだ彼は、カジノバーに通ったり、高級クラブに行ったりという生活をしながら、それぞれカジノバーのバーテン「マリアンヌ」(アンノ マリ)と、義足のホステス桐子、二人の女性の間を行ったりきたりするという、浮気癖も披露してくれている。
女の立場から言わせて貰うと、「最低な男」と言えよう。
だが、この二人の女性の存在は、この物語を読み進めていくにあたり、彼の奥様よりもずっと重要な役割がある。 その点では物語を面白くしてくれる存在として考えれば、彼が彼女らの間を行き来することは悪いことではないのかもしれないという気持ちになってしまうから怖い。

荒んだ生活を送る彼の元に届いたファンメール。
このメールが、彼の生活を一変させることになる。

メールの差出人、物語の中では「K」とされている青年は、凄く純粋で主人公の作品の極めて熱狂的なファンであると感じられる。
東京で暮らす「K」が度々主人公へ送るメール。
彼もまたクリエイター・・・主人公のような作品を作るクリエイターを目指すかのように、ゲームを作ってみたりしている。

ふとしたキッカケで「K」と「高木敏光」は会うことなる。
「K」が北海道へ渡ってきたことによって起こる、必然という名の運命の歯車が回り出す瞬間だ。

仕事に対する虚無感、そして自分の価値を考え、悩み続ける主人公が、「K」に出会い彼の作った作品を見て思いつくヒトツのコト。
主人公は「仕事」を依頼する。 その謎めいた青年「K」に。
「K」の作品に、センスと才能を感じて思いついた、自分自身の起死回生の案とも言えるそれ。
純粋な青年は、その申し出を嬉々として受け入れるが、主人公目線だと「してやったり」というところだろうか? 彼が嬉々としていることで、「イイコト」をしているような錯覚を起こしそうだが、この行動は客観的に見れば「ワルイコト」ではないか。
主人公は「K」を「利用」している。 そんな風に取るのが当然だろう。

高木敏光の「K」を利用した思いつき・・・そのアイデアは上手く当たる。
「K」に作らせ、「Toshimitsu Takagi」のクレジットを入れた作品は、素晴らしい賛辞を受けることとなり、高木はデスクワークの管理職から、クリエイターとしての第一線への復帰を遂げるのだ。

高木は「K」に小さな部屋と必要物資を与える。
その部屋が鬼門であることも知らないままに。
スピリチュアルな精神を持つ、ホステスの桐子が止めるのも聞かず、そこで創作活動に打ち込む「K」と会い、作品を作らせ、助言し、出来上がったものを自分のものとして発表するということを繰り返す。

順風満帆にコトが運んでいくように見える物語。
だけど歯車は突然狂いだす。
他人の作った作品で名声を得る彼には、以前のような想像力やなんかがかけている。
創作の会議は上手く行かないままに憤る。
「K」はといえば、高木の会社の由梨という女性と出会ったことによりすっかり彼女に魅了され、ストーカー行為を始め、そのことによって彼の制作は止まる。 それは同時に高木の制作が止まることも意味する。 煮詰まる高木、高木の知り合い(K)による由梨へのストーカー行為に激昂する由梨の母親。 高木は久し振りに「K」に会い、ストーカー行為を止めるよう、それから制作活動をするよう促し、由梨と会う機会も与えるという公約を交わす。

そういった悶着の中、訪れたクリスマス。
「K」と由梨を合わせる手はずを整えた上、高木は思い付からまたカジノバーに行くことを思いつく。
いつものルーレット、彼は日頃無理な遊びはしないのだけど、一度大きく勝ちを経験したゆえの思い付きだ。
大きく勝ったその時に、もうカジノバーには行かないようにと、バーテンのマリアンヌに釘を刺されていたにも関わらず、銀行から有り金を全て下ろして準備万端。
カジノへ行く前にマリアンヌに会いに行き、そこへ向かうことを告げ、いざルーレットを…

ルーレットは回る。
彼は決してあたることは無い。
くるくる回る歯車のようなルーレットは、彼の予想をあざけるように裏へ裏へと向かうのだ。
結果的に、負けが込み、カジノの責任者であるコウに誑かされどんどんと借りてつぎ込む高木は、結局最終的に勝つことも出来ず、借りた金を払うことも出来なくなる。
そして彼は、このゲームの原点でもある場所へと足を踏み入れることになる。

私はこの主人公が馬鹿だと思った。
桐子からの採算の忠告を無視して、「良くない」部屋・・・Kを住まわせている部屋には通い…
マリアンヌの忠告を無視してカジノへ行ってしまう。
その結果がこれだ。
つまり、物語の冒頭にあった圧迫感・・・その現場にようやくたどり着いたのだ。

彼の運命はこのまま堕ちて行く一方かと思われたが、それは間違いだった。
彼は最低サイアクのその現状で、創造の魔物と出会い、「クリムゾン・ルーム」という素晴らしい作品を生み出すこととなる。

堕ちたと思われた彼は、成功を納め、彼なりの満足感を得た。
そこで物語が終われば、何の変哲も無くサクセスストーリーのように終幕なのだろうが、この本はそうではない。
上りつめた主人公、そしてサポートをし続けた「K」。

「K」はある日、与えられた小さな部屋の中、吐瀉物にまみれて息絶えている。
それを発見するのは勿論主人公。
高木はそれを目の前にし、残された彼のパソコンのデータから自分宛のメッセージを見る。それ以外のデータは何一つそこには残っていない。
メッセージを読み、「K」が大切にしていた鍵付の日記を手に取り、「K」が握り締めたままだった鍵を取り、死体をそのままにその部屋を出る。
死体処理は、カジノバーの知り合いである「梁川」という人間に「ゴミ処理」として依頼する。

「K」の死という展開が、何をどう変えるのか・・・
成功したように見える高木は、「K」の存在とそのデータをなくした事によって、過去にしてきた「ワルイコト」を消し去ったように見えるが、彼はこのまま「成功者」として賛辞を受け続けるのか…
それは衝撃のラストに期待をする未読者への配慮としてココには書かないでおくことにする。

高木のその後、「K」の素性、そしてラストへ・・・
恐怖と快楽、絶望と救済、虚と実・・・様々な要素が交差するこの本は、読んだ人間にしか面白さはわからないだろう。
冒頭に嫌悪感を覚え、主人公の行動に若干「最低」とまで思った私も、結局のところ作品を読み進めていくにつれて、高木ワールドにすっかり取り込まれてしまい、その世界に魅了され、432ページを一気に読みつくしてしまった。

人間の汚い部分、純粋な部分、優しさ、狂気、イタズラ心…どれひとつ取っても、そのひとつひとつが魅力的で、嫌悪感と平行してその面白さが伝わってくるのだ。
主要人物一人一人の描写も丁寧で、個性的でそれぞれがそれぞれ物語の鍵を握っているような感じに書かれているのだ。
飛ばし読みなんかしては勿体無い。
一文一文、一語一語を丁寧に読み取って、物語を余すところなく満喫して欲しい。
私が今回このレビューに記載しきれなかった様々なエピソードもまた、それぞれが印象的で面白いのだ。
ナニよりも、この話題のゲームが生まれた背景を知ることが出来るという満足感がたまらない。

背景の描写、人物の立ち回り、言葉の言い回し。
流れていく時間と、時間の中で変わっていくモノ、そして変わらぬモノ。
何度読んでも楽しめてしまう内容。
主人公高木敏光の視点で読むも良し、「K」の視点で読むも良し、第三者として客観的に読むも良しというような感じでしょうかね?

私はね、やっぱり物語の中で最大の鍵を握るのは「K」の存在だと思っている。
彼と出会ったことで、主人公の歯車は回りだし、止まらない。
止まらない歯車の軌道をなんとか上手く回るように、間違った軌道に乗らないように・・・乗りこなしているように見える中、結局その歯車をまわしているのは主人公ではないのだという結論に出た。
大きく大きく歯車を回すのは「K」、そして軌道修正をすべく画策するのは女。
乗りこなしているツモリでいる主人公は、結局のところ流されて…振り回されているようにも見えなくはないのだ。

ある意味、主人公を「最低だな」と思って読んでいた私としてはその結論は爽快でもある。
そして物語の終盤もまた、爽快感を感じてしまった。
衝撃も大きかった。
だが、純粋すぎるが故に利用され、間違いながらも自我を失うことの無い謎の青年に、私は好感を持った。 「君は無垢であるが故に多くの間違いを犯した。 だがとても賢く、強かなんだね。」 そう声を掛けたい思いも無いとは言えないのだ。

私はこの本を読み終えた後、物語には勿論満足したが、読んだところでゲームの攻略はわからなかったというところに消沈した。
が、それでも「もう一度」と挑戦した脱出ゲーム「クリムゾン・ルーム」。
何故だろう? 何故かはわからないが、凄くスムーズに脱出できてしまったのだ。
まるで、本を読んだことでタカギズムが私の中に芽生えたかのように、とてもとてもスムーズに。

ゲームは「クリムゾン・ルーム」のほかにも「ビリジアン・ルーム」「ホワイト・ルーム」と作られている。
これらはコチラ⇒http://www.fasco-csc.com/index_j.php からプレイすることが出来ます。 まだ挑戦したことの無い方、それから過去に挑戦したが脱出できなかった方、是非挑戦してみてくださいね。

それから、4月上旬に発売の『クリムゾン・ルーム』について、詳しく知りたいと言う方は小説「クリムゾン・ルーム」公式サイトへアクセスしてみてください。
この著書に関する情報がココで得られますからね。
読書好きの私が、ここ最近で読んだ作品のなかでも、かなり面白く秀逸の作品だと思っていますので、皆様にも是非手に取って、この世界を味わってみて欲しい。 そう思います。

最後に、仮綴本を読ませていただけたことにとても感謝します。
ミステリーのような話を想像していたが、そんなヒトコトでは収まらない、奥深い内容のこの本に出会えた奇跡に感謝を☆☆☆
コメント
この記事へのコメント
はじめまして。
コメントありがとうございました♪
「空色☆きゃんでぃ」の空子と申します。

すごく詳しく書いてらっしゃいますね!
失敗なんてことないですよー。とても分かりやすいです(≧∪≦)
歯車のくだりがいいですね。
私も正直、主人公は最低だと思いましたwKに肩入れして読んでたので(*ノ∀`*)
意外な展開で、面白かったですね。
発売前の本を読めるという、なかなかできない体験も楽しかったですw
でも、どこまでネタバレさせていいものか、ちょっと悩みますね(;´ω`)

ゲームクリアされたんですね!すごいです!
私どうしても赤い箱があけられませんでした;;もう1回やってみようw

私もトラバおくらせていただきますね♪
では、またお邪魔します(o´・∀・`o)ノ゙
2008/03/29(土) 17:32:45 | URL | 空子 #sSHoJftA[ 編集]
空子さんへ♡
☆⌒Y⌒Y⌒(o´∀`)ノゎ─ぃッ
゚・*:.。.щёlcoмё(´∀`人).。.:*・゜

詳しく書いているといえば聞こえがイイんですけど、如何せんネタバレな部分が多くて(´・ω・`)
「K」の死も書かないほうがいいかなと思ったんですけどね(´・ω・`)

やっぱり主人公最低だと思いますよねwwww なにこの男?!って感じでΣ(ノ∀`*)ペチッ
確かに展開は意外な感じでしたよね。 後半にさしかかるまではありふれた感じかな?って思ったんですけど、後半からやたらと展開がコロコロ変わって行って面白かったデスネ♡

ゲームクリアできましたよ~♪
紅い箱が開かないってコトは、開けるのに必要なアイテムが足りて無いんでしょうね(´・ω・`)
何が足りて無いんでしょ?(´・ω・`)
頑張ってクリアしてください( *´ノェ`)コチョーリ
何ならアイテムの隠れ場所、教えますよ~( *´ノェ`)コチョーリ

'`ィ(´∀`∩
またお待ちしています♡
私もまた伺いますね♡
2008/03/30(日) 09:28:31 | URL | 月神 #GJGQSZXM[ 編集]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2008/03/30(日) 15:09:51 | | #[ 編集]
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